SEO業者は必要ですか?

「SEOなんてわからない」「SEOってお金かければいいんでしょ?」「専門の人に頼めば大丈夫!」

人々が検索をする限り、SEOは必要です。昔は専門の知識・技術がありましたが、今は少なくなってきました。また、SEO業者に頼めば安泰…なんて時代も終わりました。Google検索において、SEOはほんの少しの知識があるだけで大きく変わってきます。ここでは、その初歩を紹介していければと思います

1.SEOの基本事項

1-1 Googleの最優先はユーザー

ユーザーの利便性が第一

遅いより速いほうがいい

https://about.google/philosophy/

1-2 ユーザーを考えたサイト制作

ユーザーが必要としている物をいち早く正確に伝えていく事が大切です。将来、刹那的なSEO技術・SEO知識は必要なくなります。昨今、SEO対策されたページばかり上位に表示され、そのほとんどがアフィリエイトサイトとなってしまっていることが問題視されていますが、Googleが改善を繰り返していくことにより、最終的にはユーザーが見たいと思うサイトが上位に表示されていくと推測されます

1-3 今はまだ有利な技術があります

botに理解してもらうことが、今はまだ必要です。Googleはクローラーと呼ばれるロボット(bot:ボット)を世界中のwebサイトに巡回させています。その巡回の際に、botが理解しやすい記述・技術(ソース/コーディング)があります(→3参照) 人間とbotの乖離は徐々になくなりつつありますが、今はまだbotを助ける記述が必要です。そして、2023年に爆発的に進歩を遂げたAI技術(chatGPTなどを筆頭に)も、webサイトを巡回して学習していきます。近い未来、検索というものがAIに置き換わる可能性がありますが、ロボットが巡回するにしても、AIが学習するにしても、正しいwebサイト記述・技術は必要と思われます

1-4 検索ランキング システム

Google 検索ランキング システムのご紹介
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ranking-systems-guide

過去、Googleはランキングがどのように作成されるかは公表していませんでしたが、近年ランキングの仕組みを公表しました。もちろん、すべてランキングの仕組みをオープンにしているわけでは有りませんが、SEOで唯一となる明確な回答となりますので、web制作者はGoogleの仕組みを理解していることが望ましいです

2.良質なサイト制作

2-1コンテンツの重要性

近年のGoogle検索の変化として、コンテンツ(記事)内容が大きく反映されるようになりました。以下に、代表的な良質なサイトを制作していく中で大切な項目をご紹介していきます

ヘルプフル コンテンツ アップデート
SEOのためにコンテンツを制作するのではなく、ユーザーのために制作する。例えば、自社の製品を紹介するページでは、優れた部分のみを書いてしまいがちですが、ユーザーが本当に知りたい情報はなんでしょうか? 少し別の視点から考えてみる必要もあります。製品のメリットを書いたのならばデメリットも、クチコミを掲載するのであれば★5評価だけでなく★1の評価のクチコミも真摯に受け取って掲載するべきです。

特に、ランク付けされてその地域の飲食店を広く紹介するサイトならば、そのランキングは事実に基づいてランク付けされるべきであり、お金で買える1位や2位はユーザーにとって見たい情報ではありませんよね? 1位のお店を見て「ここは1位だから行ってみよう」とユーザーが思い、実際に足を運んでみたら、サイトに書かれていることが嘘だった・・・そんな経験ばかりしていたら、ユーザーはランキングを掲載しているサイトを信用しなくなりますね

E-E-A-T

英語の頭文字をとって「サイト制作はどの様に制作していくか」をわかりやすくした言葉で、前は”イート”と覚えていましたが、最近新たに”E”が加わりEEATになりました

Experience(経験) 制作者の体験・経験に基づくコンテンツ
Expertise(専門性) コンテンツに係わる知識量・情報量
Authoritativeness(権威性) サイト・制作者の認知度
Trustworthiness(信頼性) そのコンテンツが正しい物で信頼できる物、安全なサイトであるか

上記、EEATに基づいてページを制作していくことが推奨されています

YMYL Your Money or Your Life (WELQ問題対策)
ユーザーの生活、健康、お金に係わるサイトは特に注意が必要です

2-2 オリジナルコンテンツ

最終的には有用なオリジナルコンテンツが生き残ります
コピー&ペーストをする際はしっかり引用であることを明記することが必要です → <blockquote>

2-3過去の遺産

昔のSEO技術は通用しません。以下は、現在も多少検索順位にプラスとなる部分もありますが、最新のGoogle検索アルゴリズムでは効果が無いとされている物です。スパムとしてペナルティを受けることもありますので注意してください(赤字の部分)

・metaタグ・(不正に購入した)相互リンク/被リンク/外部リンク・価値のないページの量産×過度に詰め込まれたキーワード×隠しワード×自動生成された文章

3.ユーザビリティ

3-1 ページスピード

表示速度が早くなることにより、ユーザーは無駄な時間を取られなくなります。また、通信代も安くなります → 最新の技術 HTML5 / CSS3 の使用、最新の画像ファイル webp / avif

3-2 モバイルフレンドリー

 現在は60%がスマホでサイトを閲覧しています。スマホサイトがあるというのはとても重要です。可能であるならば、スマホとPCで同じ情報が望ましいと言われています → レスポンシブサイト

3-3 リッチリザルト

 検索結果に表示される情報が多くなり、ユーザーは最適なサイトを探すことが出来ます → 構造化マークアップ(これはbotにも情報を伝えやすくなります)

4.補足

Title

<title>は引き続き有用な情報です。また魅力的なタイトルでクリック率(CTR)にも影響があります

画像と文章

重要なテキストを画像に埋め込まない

https://developers.google.com/search/docs/appearance/google-images?hl=ja

ただし、質の良い画像は優良なコンテンツであり、評価され検索順位を上げる要素にもなりえます

Googleは文字数をみていない

文字数だけで検索順位は決まらないと言われています。ただ、専門的なページはどうしても文字数が多くなり、文字数=SEOに有利とな誤解されている部分があります

ユーザーが好むコンテンツは順位があがりやすい

下記などがその一例です。1-1で紹介した”Googleの最優先はユーザー”と一致します

口コミ/レビューランキングHowToまとめ/一覧

5.最後に

 この情報はすぐに古くなり、Googleも日々進化を続けています。最終的に、より良いサイト制作が検索順位をあげる正しい方法ですが、その概念さえも覆る新技術が登場するかもしれません

 冒頭に「SEO業者は必要ですか?」と過激なワードを選びましたが、最新情報を日々研究しているのはSEO業者だったりします。ここで基本を理解した後、色々な状況に合わせてSEO業者を選ぶのも1つの手段ですし、社内でさらにSEOの知識を高めていくのも、また1つの手段です